寒川アクアブログ

美容師しながらアプリ開発していて水草が趣味の私のブログです

【part2】初めてのヒッチハイク旅!!

 part1・・・全くの初めてで挑戦したヒッチハイクで、ついに一台めと巡り会えた喜び。

kojiko-android.hatenablog.com

その余韻に浸っていたいけれど、次の一台に拾ってもらわなければ、旅は進みません。お金を払って予定通り進む旅ではなく、一つ一つ成功しなければ失敗してしまう旅。まだここは海老名です。山梨はまだまだ遠い。

周りの視線

 コンビニが交差点の角にあり、その先は海老名IC。一気に山梨を目指すか、下道で短い距離を刻んで行くか考えました。決断を迫られる、というと大げさですが、ヒッチハイクでは、どういうルートで行くかを自分で決めなくてはなりません。会社経営や、人生も決断をしなくてはいけない場面があります。判断を謝るとリスクを背負うこともあります。ヒッチハイクが度々勧められるのは、苦境を乗り越える力が身につくところもあると思います。

 さて、私はボードに”山梨”と書きました。3方向から進入してくる道の角に立ちます。すでにボードを掲げるポーズには慣れてきていました。ただ、交通量が多くなると視線が気になります。大きい交差点、信号が赤の時は停車して、こちらをじっくり見る時間があるのです。
 だいたい、笑われます。「あの人ヒッチハイクしてる〜」「今時いるんだ〜」「youtuberかな」なんて声が脳内に響いてくるようです。また、通行人では、下校時間なのか、学生も多くなりました。

 信号待ちの女子高生2人が、気づいたらスマホカメラをこちらに向けていました。SNSにアップするのだけはやめてくれと思いましたが、まあアップされるでしょう笑。私は手を振ると、向こうも手を振って「がんばって〜!」と。これはこれで悪い気はしませんね笑

 チャリに乗った男子高校生3人組。向こうを向いて信号待ちですが、何度もこちらを振り返り、仲間とコソコソ話している。完全に気にしないという方法で対処しました。

 コンビニに入る途中の主婦の方が、話しかけてきました。「車、止まってくれるもんですかぁ?」
私は、ここまで来るのに一台が拾ってくれたことと、旅の目的や世間話を少ししました。「すごいな〜!山梨行けるといいですね」と、その女性はコンビニに入って行きました。
 先ほどの男子高校生にやられたメンタルが回復したので、再びボードを持ちます。しばらくして買い物を終えた主婦がコンビニから出てきました。買い物袋からスポーツドリンクを取り出し「よかったらどうぞ」。
 やはり、応援してくれる人は居る。初対面の人に差し入れするなんて、本当に優しい方です。この女性に近い未来にHappyな事が起こるよう、本気で願いました。

時間とともに濃度を増す不安

 肝心の車の方は、いたってスムーズに通過して行きます。一時間は経っていました。私はボードのページをめくり、”相模原”その下に”方面”と書きました。短い距離の方が止まってくれる確率が高いのではと思ったからです。場所も少し変え、またひたすら待つのですが、こちらも一向にダメです。暗くなり始め、雨が少しパラついてきました。もうこれは一気に山梨行きに賭けるしかないと思い、再びコンビニに戻り、”山梨”を表示します。
 しばらくして、一台のバンが、停止線をオーバーして赤信号停車しました。そこに、左折で入って来る大型トラック。バンの鼻先ギリギリをかすめるようにゆーっくりと曲がっていましたが、交差点を曲がり切る前に停止します。
バンに文句を言うのかなと思ったのですが、トラックの運転手は私を見て、前方を指差すジェスチャー・・・!!!

 ついにキターーーー!!!

前方には橋があり、トラックは先に行きます。私は、待たせてはいけないと思い、走りました。今年一番走ったかも笑
トラックは橋の先の路肩に停車、運転手は降りてタバコを吸っていました。遠くからまず分かったのは、スキンヘッドという事。対面です。
「山梨に帰るんですけど、よかったらどうぞ・・・でも」
(でも?)
「途中で茨城で仕事があるんで、山梨に着くの午前3時くらいになっちゃいます」
また決断です。只今の時刻が午後6時台。山梨到着が午前3時。あなたならどうしますか?見送って、山梨直行便を待つか。9時くらいに着いて温泉に入ってお酒が飲めるかもしれない。別のシナリオも考えました。海老名で待って、ダメで、電車で引き返して家で寝る、これだけは嫌でした。私は乗ることにしました。
 
 初めて乗る大型トラック。二段ベッドの二階よりも高い位置にシートがあります。はじめに運転手から、断りがありました。「怖い人じゃないよね!?ナイフとか入ってないよね?」もちろん無いですが、手荷物検査のようにリュックを開示しました。やはり、赤の他人を乗せるというのは、危険な事です。くわえて自分の職業や旅の目的も話し、自己証明をしようとしました。信じてくださったので(もちろん100%では無い)、出発です。
 
 道中、話が途切れませんでした。
毎年ヒッチハイカーを乗せているのだとか。今年はいなかったなぁと思っていたら、キミが立っていた(笑)とか。
交差点のバンについては、問題なかったが、私の持っているボードの文字が、”山”しか見えなくて、良く見るために減速したのだそうです。
 家族がいらっしゃって、お子さんが2人。時折敬語混じりに話してくださいます。

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あまり写真は撮らない方ですが、初めて乗った大型トラック

 ヒッチハイクの、楽しいところの一つは、この会話かもしれない。
ヒッチハイクする変な人、それを乗せる人。偶然と、車の所有者の優しさでできた空気感の会話はどこかフワフワしているのです。

 


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幅のある車で首都高

 もうすぐ茨城に到着というところです。ただ私は、ヒッチハイカー初心者でもしないだろうという、しょーもないミスをしていました・・・    

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